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もの忘れ外来(認知症)について

人や物の名前が思い出せない経験をした方は沢山いらっしゃると思います。もの忘れの回数が増えてきたように感じると、自分がボケてしまったのではないかと不安に思われる方は、少なくないと推察されます。『もの忘れ外来』では、このような不安や心配を抱えた方に対して、生理的な(加齢に伴う)ものか、病気(認知症の初期症状)によるものかを診断することを目的としています。


正しい診断と適切な対応を!

認知症とは

さまざまな原因から、脳の働きが衰えることによって、生活に支障が出てくる脳の病気です。認知症は脳の病気ですが、病名ではありません。


認知症の原因となる病気

−脳の変性疾患−

アルツハイマー病、レビー小体病など

−脳血管性疾患−

脳梗塞、脳出血、脳動脈化など

−生活習慣病−

高血圧や糖尿病(糖尿病性認知症)など

−その他−

エイズ、クロイツフェルト・ヤコブ病などの感染症やアルコール中毒など(慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、甲状腺の病気など治療可能な病気もあります。)


認知症の種類

−アルツハイマー型認知症−

脳内に異常なたんぱく質(アミロイドβーたんぱく)が蓄積して脳の神経細胞の働きが失われ、記憶力だけではなく、判断・理解・思考力なども低下し、脳の機能が全般的に低下していきます。認知症を引き起こす脳内の変化は、症状が出る10年〜20年以上前から起こり始めており、いつとはなしに病気が始まり、時間をかけて徐々に進行していきます。現在のところ根本的な治療法はなく、脳のアセチルコリンを増やす薬により、進行を遅らせる治療を行います。

−脳血管性認知症−

脳梗塞や脳出血のために血液が流れなくなった部分の脳神経細胞の働きが低下してしまうことによりおこる認知症です。症状は脳のどの部分が損傷を受けたかにより異なり、片麻痺や嚥下障害、言語障害などの身体症状を伴うこともあります。記憶力の衰えのわりに、思考力は高いなど、症状の偏りが見られやすいのが特徴です。脳梗塞や脳出血が再発するたびに、認知症も悪化するので、高血圧や糖尿病など原因となっている病気をしっかり治療して、再発を防ぐことが大切です。

−レビー小体型認知症−

脳内にレビー小体という特殊な物質が蓄積されたために、神経細胞が損傷を受けておこる病気で、小刻み歩行などのパーキンソン症状と、見知らぬ人が家の中にいるなどの幻視があることが特徴です。また、自律神経の障害があり、起立性低血圧により転倒しやすいため、注意が必要となります。発症のメカニズムなどまだわかっていないことが多く、アルツハイマー型認知症の薬を治療薬として使うことがあります。

−前頭側頭型認知症−

前頭葉と側頭葉の脳細胞の働きが障害されて起こり、40〜50歳代の若い年代での発症が多い病気です。脳の理性を司る分野が損傷されるため、初期の頃から性格が変化したり、店先のものを勝手に食べたりするなどの社会的行動の障害が現れますが、記憶や見当識は比較的保たれます。ピック病が代表的な病気で、万引きなどで病気が発見されることもあります。


認知症の症状

認知症の症状には、中核症状と呼ばれる症状と、行動・心理症状と呼ばれる症状があります。中核症状は、脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状であり、行動・心理症状とは、性格や環境、人間関係など様々な要因がからみ合って起こる症状です。

中核症状

−記憶障害−

新しいことが覚えられない。体験全体のもの忘れ。

−見当識障害−

季節、時間、場所、人物がわからなくなる。

−理解・判断力の障害−

考えるスピードが遅い。些細なことに対応できずに混乱。

−実行機能障害−

計画の立案や、順序立てた行動をすることが困難。

−失認・失行−

物事や認識や行為がうまくできない。

行動・心理症状

−不安・焦燥−

絶えず苦痛を訴え続け落ち着きなく人を話そうとしない状態です。

−うつ状態−

暗い表情をしてふさぎ込み、言葉少なに悲観的なことを話します。死ぬことを考えることもあります。

−幻覚(幻視・幻聴)−

実際に目に見えない人や動物が見えたり、実際に聞こえない声や音が聞こえたりして、怯えたり独り言をいったりします。

−被害妄想−

嫌がらせされる、いじめられる、ひどいことをされる等と訴え続けます。虐待と誤解されることもあります。

−物盗られ妄想−

財布や通帳、大切なもの等が盗まれたと訴え騒ぎます。

−徘徊−

一日中かまわず延々と歩き続けます。自宅や自室に戻ることができません。行方不明になることもあります。

−興奮・暴力−

激しく怒りだして大声を出したり、ことごとく拒絶して暴力をふるったりしています。

−不潔行為−

失禁して後始末ができなかったり、所かまわず放尿・放便したり、汚物の散乱や収集をしたり、周囲を汚したりします。

−せん妄−

夕方から夜間にかけて人が変わったように興奮し騒ぎだします。支離滅裂に大声を出したり動き回ったりします。


徘徊SOSネットワーク

徘徊SOSネットワークとは、認証等が原因で徘徊する方の捜索について警察と連携し、地域の方や関係機関の協力を得て、一刻も早く発見して家族の元へ帰すこと、また、保護された方の身元がわかるまで安心して過ごせるように、一時的に協力機関でお預かりするシステムです。


専門医による認知症診断

もの忘れ外来を受診希望の方は、専門医による認知症診断を行っております。詳細はお問い合わせください。


梁正淵先生(第1・3・5金曜日午前)、阿久津二夫先生(第1・3火曜日午前、第3土曜日午前)、北村英二先生(第1土曜日午前)、森谷祐介先生(毎週火曜日午後)、中村幹昭先生(第2・4土曜日午前)

アルツハイマー病について詳しく知りたい方は

アルツハイマー病について

認知症予防について


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