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ピロリ菌の除菌治療について

ピロリ菌に感染すると、慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因になったり、胃がんを起こしやすくする原因となることが知られています。ピロリ菌を除菌することによって、胃・十二指腸潰瘍の再発の予防や、胃がんの発生率を下げることが知られるようになってきました。慢性胃炎での除菌治療は胃粘膜の萎縮の程度によりますが、萎縮が弱い場合は胃がんを抑えるためにも除菌治療をお薦めします。
当院では毎週火曜日午前に、消火器内科専門医の後町先生によるピロリ菌の除菌治療を行っています。詳細はお問い合わせください。

ピロリ菌の除菌治療の保険適用について

これまでピロリ菌除菌の保険適用は、症状が進んだ胃潰瘍や十二指腸潰瘍などにしか認められていませんでしたが、平成25年2月21日から「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」が新たに保険適用になり、特定の疾患に罹患していなくても、内視鏡検査でピロリ菌の感染が確認された場合に除菌のための保険治療を受けられるようになりました。今回保険適用されたのは、抗生物質と胃酸分泌を抑える薬です。血液検査や呼気検査などでピロリ菌への感染を調べ、内視鏡で胃炎が確認されれば1週間程度、薬を服用することで除菌治療を行います。

ピロリ菌の除菌治療について

2種類の抗生物質と胃酸を抑える薬の3種類を、朝と夕方の1日2回を1週間しっかりと続けて飲むことで約80~90%の患者さんはピロリ菌を除菌できます。1回目の除菌治療で除菌が出来なかった場合には、薬を変えて再度除菌治療を行うことが可能です。2回目の除菌治療では約90%の患者さんで除菌ができます。除菌が成功したかどうかは除菌治療終了後4週間以上あけて検査をすることでわかります。

ピロリ菌の除菌治療による副作用

除菌治療の主な副作用として以下のものが報告されていますが、いずれも除菌治療時の一時的なものであると考えられています。

-主な副作用-

① 下痢を起こしたり、便がゆるくなったりします。

② 食べ物の味が苦く感じたり、おかしいと感じたりすることがあります。

③ 肝機能の検査値が上がることがあります。

-副作用発生時の対処法-
便がゆるい・軽い下痢・食べ物の味が分からない、おかしいと感じた場合でも、自分の判断で薬を減らしたり中止せずに、残りの薬を飲み続けてください。ただし、症状がひどくなるようでしたら、主治医または薬剤師にご相談ください。また、発熱・腹痛をともなう下痢、便に血が混じる場合は、薬を飲むのを中止して、主治医または薬剤師にご連絡ください。

ピロリ菌の関係する病気

胃・十二指腸潰瘍の患者さんは、ピロリ菌に感染していることが多く、潰瘍の発生、さらに再発や治りにくさに、ピロリ菌が関係していることがわかっています。

ピロリ菌の除菌後も定期的な内視鏡検査を!

ピロリ菌除菌の目的は『胃がんの予防』です。ピロリ菌に感染していると胃がんになりやすいことが証明されています。逆にピロリ菌がもとからいない方は、胃がんになる確率はほぼゼロということも分かっています。ピロリ菌除菌をすれば、胃がんの発生率を下げることはできますが、胃がんになりやすいことには変わりはありません。ピロリ菌の除菌を成功した患者さんは、1年に1回の割合で内視鏡検査が推奨されています。

上部内視鏡検査について詳しく知りたい方は



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