高血圧予防について
高血圧は放置していると脳卒中や心筋梗塞など重大な疾患を引き起こす可能性があります。自覚症状が少ないのですが、意外に怖い疾患なのです。しかし、生活習慣の改善や薬物療法によって血圧をコントロールできれば、重大な疾患に至るリスクは低くなります。
血圧とは
血圧とは、血液が血管内を流れるときに血管の壁にあたる圧力のことをいいます。心臓が収縮して全身に血液を送り出すときに血管に加わる圧力は最大となり、この時の圧力を最大圧力といいます。また、心臓が拡張して全身に送り出した血液が心臓にもどるときに血管に加わる圧力は最少となり、この時の圧力を最少圧力といいます。
高血圧から起こる病気
血圧が高いと血管(動脈)の壁に大きな圧力がかかり血管が傷みやすくなり、さまざま生活習慣病が起こりやすくなります。
-脳血管疾患-
○ 脳出血
○ 脳梗塞
○ くも膜下出血
-心臓肥大・虚血性心疾患-
○ 狭心症
○ 心筋梗塞
-動脈瘤・腎不全・慢性腎臓病-
高血圧予防について
-食生活-
○ 食塩は1日男性8g未満、女性7g未満。高血圧の方は6g未満に。
○ 主食・副菜・主菜・牛乳・乳製品・果物をバランスよく食べる。
○ カリウムやカルシウムを十分にとる。
○ 緑黄色野菜や繊維の多い食品をたっぷり食べて、便秘も予防。
○ 脂肪の多い食品はさけ、糖分のとり過ぎに注意。
○ 飲酒は日本酒1合、またはビール中瓶1本程度に。
-運動-
○ 有酸素運動(ウォーキング・自転車・水泳など)が最適。
○ 強すぎる運動は逆効果。
○ 週に2回以上行うと、運動効果が継続。(体調によって無理は禁物)
○ 1年以上は続けよう。
-休養-
○ 十分な睡眠は血圧を安定させます。
○ 過度な肉体労働と精神的なストレスは高血圧の要因。
○ 自分の時間を1日30分持ち、精神的なストレスを早目に解消。
○ 森林浴や野外の散歩で心と身体のリフレッシュ。